世界語になった日本文化
世界が日本の文化に興味を持ち始めてから今日まで、様々な日本語が世界語として使われるようになりました。
当初は「Sukiyaki、Tempura」に始まり、寿司が世界でも食べられるようになると「Sushi」も世界語の仲間入りを果たしました。
次に、健康ブームに乗って豆腐が脚光を浴びるや「Tofu」も仲間入り。
日本人として、何だか嬉し恥ずかしな気分ですが、やはり誇らしく思える現象なのでしょう。
これは食べ物に限らず、Judo、Kendo、Karate、Sumoなどのスポーツにも、そしてさらにはMangaからKawaiiまで、様々な日本語が世界で使われるようになってきました。
西洋世界に伝わった日本文化として有名なのは、古くは江戸時代の浮世絵でした。
当時それが「Ukiyoe」と呼ばれていたのか定かではありませんが、西洋人には相当印象的なものだったことは想像に難くありません。
その後、西洋に伝わった日本文化として有名なものが、「Sukiyaki、Tempura」だったのではないかと思います。
第二次世界大戦後、敗戦から復活し、さらに高度経済成長を遂げた日本。
西洋から外国人が訪れるようになり、元々豊かだった日本の食文化の中でも、この二つが彼らの口に合ったのでしょう。
SukiyakiとTempuraは当時、彼らの知る数少ない日本語の代表となっていきました。
その頃はまだSushiとSashimiは、魚を生で食べる奇妙な文化として、知る人は少ない日本語でしたが、日本食が健康的で、しかも高度に洗練された味と見た目であることが徐々に知れ渡るにつれ、1990年代にはSushi、Sashimi、Tofuなどは誰もが知る日本語として世界で定着して行きます。
同じ頃、日本発のサブカルチャーとして漫画や可愛いファッションが注目され始めると、Manga、Kawaiiなどの日本語がそのまま世界で通用するようになります。
日本に興味を持ち、訪れる外国人の数が増え始めると、今度は日本の伝統文化にも深い関心を示す人たちが出てきました。
Samurai、Bushido、Ninjaなどのキャッチーなものだけでなく、Zenのような精神文化さえ世界デビューを果たすことになりました。
日本に興味を持つ外国人がさらに増え、今や日本文化の多くの日本語が、そのまま世界で世界語として話されるようになっていることは、日本人から見れば不思議でもあり誇らしくもあります。素直に嬉しいことだと思えます。
MatchaやSadoとともにSenchaやSenchadoも広く世界で親しまれるようになる日もそう遠くはないのかなと期待を胸に、日々煎茶道に励んでおります。