「梅雨の日の魅力」
6月に入り、1年も半分を迎えようとしています。
日に日に暑さも増し、雨の日も増えて梅雨を感じる季節となりましたね。
「梅雨」といえば、じめじめしていてどんよりした空模様の日が多い時期。
なんとなく気分も晴れにくいですよね。そのため苦手な方も多いのではないのでしょうか。
今回は、そんな梅雨の日が楽しみになるような魅力について紹介します。
まず「梅雨」という言葉についてです。もともと中国から伝わった言葉であり、語源は「梅の実が熟する時期に降る雨」という意味で「梅雨(メイユー)」という説があります。
また、気象用語の「梅雨入り」という言葉とは別に、「入梅」という言葉があります。
「入梅」とは、暦に基づいて使われてきた言葉で、季節の変化の節目を指す雑節の1つです。天気予報がなかった昔の日本では、入梅を目安に梅雨の時期を見極めていたそうです。
中国から「梅雨」という言葉が伝わるまでは、旧暦の五月と関連付けて「五月雨」と呼んでいた歴史もあります。
言葉の由来や暦を知ることで、その季節の楽しみ方により深みが出るのではないでしょうか。
次は雨音についてです。
雨音は「1/fゆらぎ」という一定のようで一定ではない、不思議なリズムを持っており、これはヒーリング効果があるとされています。
そんな雨音は、脳内にα波をもたらします。
α波とは、リラックスしていると感じたときに出る脳派のことです。
雨音の効果でリラックスすると、副交感神経が優位になって心が落ち着くという効果もあるそうです。
ところで、お茶にもリラックス効果がありますよね。
お茶に含まれるテアニンという成分が、脳内にα波を発生させ、「ほっ」と一息つけます。
雨の日、雨音をBGMにお茶を飲みながら過ごすのも魅力的ですね。
雨粒が滴るのがよく似合う紫陽花を眺めるのも、風情があっていいかもしれません。
梅雨は、季節が春から夏へ移り変わろうとしている時期に起こります。
春夏秋冬の四季には含まれない、特別な時期です。
じめじめして気分も落ち込みがちですが、そんな時こそ、特有のこの季節に楽しみと風情を感じてみてはいかがでしょうか。
そうして顔を覗かせつつある夏本番に向けて過ごしていきたいですね。